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ハブラシ技術研究所
第1回
ハブラシの毛の話[前編]
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“毛先を揃える”から“毛一本一本の研究”へ

まず櫻井さんに、ハブラシが登場した頃には、どのような開発が行われていたのかを聞いてみることにしました。 実は、ハブラシの毛に関するいちばん最初の課題は、毛先をいかに揃えるか、ということだったのだとか。

「最初は、ヘッドの部分に毛を植えっぱなしだったわけです。だから毛先がガタガタで揃っていない。少し前のことですが、東南アジアなどに行くと、まだ毛を植えっぱなしの、毛先が揃っていないハブラシが売っているのを見かけましたよ。もちろん都市部では、最先端の欧米のハブラシが手に入るんですけどね。」

毛先が揃っているほうが、歯の表面をむらなくみがけるということなのでしょうか?

「そうですね。で、カットして揃えてみたら、今度はまた別の課題が持ち上がってきた。それは、"みがくとハグキが痛い"という声なんです。それなら毛先を丸くしてはどうか…ということになったんですね」

 

これが、ハブラシの毛先を加工する技術の第一歩でした。単に歯をみがくという行為からハグキも含めたケアへ、ハブラシが大きく飛躍した瞬間とも言えそうです。

「切りっぱなしになっていた毛先を丸くするということで、"先丸加工"と呼ばれています。グラインダー(やすり)で削って丸くするんですね。おそらくこの加工がされ始めて数十年たちますが、現在でもハブラシのほとんどに使用されています」

以降、日本のハブラシ業界は、消費者や歯科医の声に耳を傾けながら発展していきます。

「消費者の方が歯医者さんへ行くと、“歯と歯の間にみがき残しがあるから、この部分をよくみがくように”と言われるわけです。では、“みがき残し”をどうやって解決しようかということになって、いろいろな工夫が生まれました。代表的なものに毛束を山切りにしたハブラシや、毛束の凹凸にこだわったものなども発売されました。そこからさらに進化して、毛一本一本について考えられるようになっていったのです」

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第3回
歯間クリーナーの開発と先端技術

第4回
電動ハブラシとの出会い

第5回
電動ハブラシを使いこなす
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