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ハブラシ技術研究所
第1回
ハブラシの毛の話[前編]
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植毛及び毛先形状に関する技術
イラスト



植毛及び毛先形状に関する技術
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毛先を細くして歯周病を予防一本の研究”へ

いま、ハブラシの毛先には、どのような種類があるのでしょう。

「先ほどお話した“先丸加工”の後、私たちは、今度は毛先を細くするテーパード加工を導入しました。これは、1989年にグループ会社であるアメリカのバトラー社が展開していた技術を、GUMというブランドを使って日本で展開しました。
バトラー社は、歯周病に効果がある“バス法”に適したハブラシを考案したのですが、そのハブラシの毛先がテーパード加工だったのです」

毛先を細くすることによって、どのような効果が生まれるのでしょうか?

「歯周病は、歯とハグキのすき間に歯周病菌がたまって炎症を起こす病気です。このすき間の部分の汚れを、細い毛先できれいにかき出すことによって歯周病を予防できるわけです。ちなみに、GUMのテーパード加工は、毛先をグラインダーで削っています」

 

この歯とハグキの境目にしっかり届くようにに毛先を細くするという考え方は、その後、他社でも用いられるようになったようです。ところが、同じ細くするといっても、技術には大きな違いがあるのだとか。

「最近お店でもよく見かけるようになった、毛先が尖ったものは、毛先を薬剤に漬けて溶かしているんです。よく見ると筆ペンの毛先などに似ているように思えますが、実は基本的には同じ技術が使われています。手で触ってみると、グラインダーで削ったテーパード加工と比べて感触にずいぶん差があることが、わかると思います」

櫻井さんが差し出してくれた2本のハブラシ。毛先を指で押してみると、GUMの方はしっかりとした弾力があり、他社製品の方はとてもソフトです。

「これは、使用感が大きく異なるので、使う方の好みも分かれるところです。当社でも、消費者はもちろん、歯科医等の専門家の話も伺っていろいろ検討したのですが、結局テーパード形状のグラインダー加工毛を継続して販売しています。」

どのような部分が検討されたのでしょうか?

「ひとつは、グラインダーで加工すると、毛先だけが削れているので、毛全体に弾力があってしっかりしているということです。それから、削ることによって毛先の表面に細かい凹凸が形成されるので汚れをかき出しやすいという利点があります。薬剤で溶かして細くすると、毛先が歯やハグキと接触する面積が小さくなり汚れをとりくいのです」

昨今、大人だけでなく子どもにも見られるようになった歯周病。健康に大きな影響を及ぼすこの病気の予防に、ハブラシ開発者たちの情熱が注がれています。その最前線を担う毛先の技術革命の話は、まだまだ尽きることはないようです。

次回は、さらに進化する毛先加工技術の話をお届けしたいと思います。

(つづく)

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第3回
歯間クリーナーの開発と先端技術

第4回
電動ハブラシとの出会い

第5回
電動ハブラシを使いこなす
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ミスターハブラシの桜井さん
歯とハグキの境目にハブラシを45度の角度で当て、小刻みに横に動かすみがき方。この部分のプラークを取り除くことから、歯周病予防に効果があるとされる。アメリカの細菌学者バス博士によって考案された。
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