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ハブラシ技術研究所
第2回
ハブラシの毛の話[前編]
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ミラクルキャッチ毛
ミラクルキャッチ毛図

ソフトな使用感プラス、汚れ落ちの良さをイメージ

歯とハグキの境目にしっかり届くため毛先を細くする加工技術について、いろいろお話をうかがいましたが、こうした目的別の毛先技術開発というのは、ほかにどのようなものがあるのでしょうか?

「たとえば、『Doスタンダード』は、奥歯の汚れを集中的にとることを目的にしたハブラシです。ただこれは毛先というより、毛束をピラミッド状、つまり中心に向くように植える技術です。毛先の加工へのこだわりという意味では『Ora2』などでしょうか…」

 

『Ora2』は、フォルムが優しくて色もキレイなハブラシ。女性が使うことを意識したデザインと言えそうです。しかし、いちばん苦心したのは、やはりその機能性だったとか。
女性が今、歯のことで特に気にしているのは美白やステイン(*1)の除去。このニーズを、櫻井さんはどのように解決しようとしたのでしょう。

「ソフトな使用感で歯の表面の汚れを効果的に落とすことを追求しました。そこで開発されたのが、ミラクルキャッチ毛です。円柱状の毛1本1本の中に、縦に穴が空いているんです。レンコンを想像してもらえばわかると思います。この毛先を、鎌のような刃がついた特殊なグラインダーを使って、高速で引っかくと毛先が割れるんです。だいたい、1本につき数個から10個くらいの断片に割れます」

拡大した写真を見ると、確かに毛先が割れています。そして、実物の『Ora2』の毛先は、見た目もさわった感触もフワッとソフトな感じがします。

「毛先が割れると1本1本の断片が細いので、柔らかくなるのです。ソフト感を出しながらも毛先の表面積が増えるので、歯への接地面積は広くなる…要するに汚れを拭き取るような感じです。毛先の断片も細いので、細かいところまでみがけるのではないだろうか…ということを考えたわけです」

(*1)ステインは、お茶やコーヒーなどの飲み物などに含まれる着色物質による、歯への色素沈着のこと。

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